年が明け、頭の痛い確定申告時期がやってきました。昨年10月に多くの反対の声を一顧だにせず、消費税『インボイス制度』が導入されたため、多くの人が初めて消費税の申告を行わなければいけません。
広島民商では、毎年各地域で税金班会を行っています。今年も2月から別紙日程で税金班会を行います(裏面参照)。時間を区切っての完全予約制ですのでご注意ください。
班会準備で役員が学習
1月16日(火)役員として「しっかり学習しておこう!」と役員学習会を開催。常任理事を中心に16名(オンラインで3名)が集まり、所得控除を中心に1時間みっちり学習しました。「社会保険料控除は後期高齢者保険も入るよね?」「要介護認定を受けている人は障害者控除がとれるの?」「最近ふるさと納税が増えているけど、これって得になってるの?」など疑問・質問を出し合いながら進めていきます。
事務局からは「ひとり親控除や寡婦控除は、取り忘れている人もいる。また同居家族でないと(施設に入居したなど)扶養家族にできないと間違っている人もいます。医療費控除も、分散せずにとった方が得になるなど皆で教えあいましょう」と役員・事務局で協力を確認しました。
しかし、なんといっても今年は「インボイス元年」(左記計算式参照)。小規模事業者ほど価格に転嫁できず、実質増税となっている消費税。しかし、今回は2割特例(導入後3年間:個人は令和8年分の申告まで)に加え、3ヶ月分(10月から12月)だけのため、実際よりかなり安く感じる可能性があります。しかし、来年は4倍に、そして特例終了時には8倍もの負担となる恐ろしい税金です。経済的負担と共に膨大な事務負担を押し付けられるインボイス制度が定着する前に、廃止の大きな世論をつくりましょう!
広島民商では学習もかねて、消費税は3月18日から事務所4階で学習会を含めて行います。ぜひご参加ください。
2割特例適用 消費税計算例
毎月の税込売上が55万円(50万+消費税5万)で
年間の税込売上660万円一人親方の場合
★令和5年は10月~12月の3ヶ月分なので、
消費税5万×3カ月=15万の2割=3万円
★令和6年(来年)は丸一年なので、
消費税5万×12カ月=60万の2割で12万円
2割特例が終わった後
★令和9年分は消費税60万×40%(簡易課税 第4業種)=24万円もの負担となります