広島民主商工会は中小企業経営者をバックアップいたします

広島民主商工会の会員の業種は、建設業、飲食業、小売業、サービス業などさ まざま。決算・申告・納税など経営者の悩みにアドバイスします

〒730-0013
広島県広島市中区八丁堀2−3 広島商工会館 2F
電話:082-221-0613
広島民主商工会(民商)は、中小業者でつくる組織です。
60年の歴史があり、すべての都道府県に連合会があり、 全国商工団体連合会(全商連)はその全国組織です。
会員の業種は、建設業、飲食業、小売業、サービス業などさまざま。全国に約600の民商があり、25万人の仲間がいます。
自らの帳簿に基づいて自分で税額を計算し、自分の責任で税額を決める「自主計算・自主申告」
金融対策や税金 対策などに頭を痛める中小業者の悩みに応える「なんでも相談会」をはじめ、消費税増税反対、大型店の出店規制 、商店街や地場産業の振興など、地域に根ざした中小業者の業者を守り発展させる運動に取り組んでいます

無予告調査の理由も追及!きちんと記帳で修正なし

流川支部・飲食業(法人)

法人を設立して25年、今回初めての税務調査でした。

午前10時くらいに突然税務署員が自宅にやってきました。夜中まで商売をしてますので、その時間は寝ており、びっくりして飛び起きました。すぐに民商に電話して対応の仕方をアドバイスしてもらい『連絡なしの訪問は失礼だ!疲れているし、任意調査なんだから今日は帰ってくれ』と伝え帰ってもらいました。

しかし、夕方に店の方に行くと署員が店にいるではありませんか。すぐさま民商に連絡し、民商の人と一緒に署員二人と話をしました。私は民商から聞いたアドバイスをもとに「原則事前通知が必要なのに、無予告調査となった理由、どうして私が税務調査になったのか調査の選定理由この二つを教えてくれないと前にすすめんで!」と主張。

明確な回答が得られないまま時間が過ぎていきました。「このままでは何回会っても同じ話になる、時間がいくらかかってもこちらは構わないから理由をはっきりしてくれ」と主張すると、しぶしぶ署員の方から「現金商売であることも理由の一つです」と言われました。「現金商売は脱税しているということか」とせまりましたが明確な回答が出てくることはありませんでしたが、調査に入ることにしました。

当店にはレジはありませんが、毎日伝票を整理して売上を計算。釣銭を引いたものを日付ごとにわけて管理し、現金売上については1円単位まで銀行に入金しており現金管理には自信がありましたので、現金監査にも応じました。

調査の中でも、現金売上、現金仕入れについてしつこいくらい聞かれましたが、日常的に日計表をつけていてそれを元に弥生会計に入力しています。中身をしっかり把握できているので原始資料を見ずともその場ですべて答えることができました。

2回目の調査日には、製氷機、冷凍庫などの固定資産の台帳と実物の確認がありました。少額資産、対応年数の確認までありました。特に問題もなかったため、その日の帰り際に『今回はこれをもって終了とします。』と言われ正直ほっとしました。

指導事項として、売上伝票の通し番号、娘の給与のことなどがありましたが調査自体が是認(修正等なし)で終わり、良かったです。日常的な記帳と納税者の権利を学習して頭に入れておくことが大切だと痛感しました。

この会員さんのように、帳簿をきちんとつけて毅然と対応された方は是認か少額修正で終わっています。

税務署員には納税者の権利を強く主張し、毅然と対応しましょう!

核兵器のない平和で公正な世界を!

1945年、世界で初めての原子爆弾が8月6日に広島、9日には長崎にも投下され、2つの街が一瞬にして、「地獄」に突き落とされました。広島、長崎ではその年のうちに約21万人が亡くなりました。

被爆地広島では、毎年平和な世界を願う行動が行われています。


網の目平和行進

6月23日には広島市教職員組合(全教)が主催をする38回目の「網の目平和行進」が行われ、4コースに分かれて約200名が「核兵器廃絶」などを訴え行進しました。この行進は、広島の教員が始めたもので、8月6日に向けた平和運動のスタート集会としても位置づけられています。民商からも事務局員2名が参加しました。

最後は平和記念公園噴水前で、ヒロシマから声をあげ続けようと意思統一し散会しました。


原水禁世界大会へ向け平和行進

毎年8月6日~9日前後に広島・長崎で行われる原水禁世界大会。ヒロシマとナガサキを交互に本会場を移して行われています。

この大会は、水爆実験によって魚が敬遠され、商売に打撃を受けた東京の民商会員が「水爆実験中止の要請」を米大統領宛てに送ったことが発端となり世界に広がった大会です。

この大会へ向け、平和を訴える行進が全国で行われており、今回本会場となるナガサキへ向け、7月5日、平和記念公園噴水前で行進者の出発式が行われました。松井広島市長からもメッセージが届き、少人数ながら元気よく出発しました。

また、東京夢の島を出発した東京広島コースの平和行進が8月4日に広島平和公園にゴールします。8月4日、下記の通り広島市内3箇所から平和公園へ行進しますので時間の空く方はぜひご参加ください。

ロシアがウクライナに侵攻して1年以上が経過をしましたが、いまだ戦争が終結する目途はたたず、核使用をほのめかす発言も行われています。

5月に行われたG7サミットで発表された「G7広島ビジョン」では、核兵器禁止条約には全く触れず、核廃絶どころか、核抑止力強化が表明され、多くの被爆者、市民から落胆の声が上がっています。

ヒロシマから声を上げ続けていく事が大事です。皆さんも平和のために行動しましょう!


国民平和大行進 

8月4日(金) 行進コースとスケジュール

★東京→広島Aコース(本コース)

8:30 府中町役場前慰霊碑前→東区役所→平和公園

広島駅前大橋で休憩

★東京→広島Bコース

8:45 宇品第2公園→南区役所→中区役所→平和公園

★富山→広島コース

9:05 新庄橋北詰→横川駅→平和公園

事業者をつぶすインボイス延期を請願

施行まであと3ヶ月に迫ってきた消費税「インボイス」制度。

長引くコロナ禍の影響に加え、急激な物価高騰、エネルギー高騰が私たち中小事業者の家計と事業経営を圧迫しています。そうした中、周知も全く不十分なまま、多くの問題を抱えるインボイスがこのまま導入されれば、私達の営業も生活も含め、街全体が壊されてしまします。

国に対してせめて「インボイスは延期」の意見書を「議会として提出してほしい」と広島民商では市議会議員と意見交換を行うなど働きかけを行ってきました。

県内では廿日市市をはじめ4自治体がインボイス実施延期の意見書を採択しています。政令市広島でも採択を目指し、議員提出の意見書提出を模索しましたが合意できず断念。

ならばと議会へ『請願』とかじを切り、趣旨を理解してくれた日本共産党の6議員が紹介議員となり、6月29日の総務委員会へ請願書を提出しました。


総務委員会で請願の趣旨を説明

総務委員会では、広島民商の石立大助事務局長が請願の趣旨を説明しました。

「インボイスの実施延期を求める」理由として、4年間コロナで苦しんできた多くの事業者は、急激な物価高騰でさらに厳しい状況にあること、

借金だけが増え続け、廃業を余儀なくする事業者が出続けており、地域経済を担う小規模事業者は存続の危機に瀕している実情を報告。

そうした中、目前に迫った10月からの消費税インボイス制度(適格請求書等保存方式)実施は、事業者に事務負担の増加を強いるとともに、インボイスを発行できない免税事業者は取引から排除される恐れがあり、負担に耐えられない個人事業主や農業従事者、フリーランス、文化事業者などが廃業の危機に追い込まれ、さらなる地域経済の衰退につながると訴えました。


消費税は預り金ではない

小規模事業者にとっては、消費税は消費者から預かっているという税金ではなく、単なる価格の一部であり、価格をいくらに決められるかは力関係によって決まります。

インボイス導入に関し、日本商工会議所、全国中小企業団体中央会、中小企業家同友会、日本税理士連合会、全国青色申告会総連合など多くの団体で、現状での実施に踏み切ることに懸念の声を上げています。

制度の周知が進んでおらず、当事者である事業者でさえインボイスを未だ「わからない」「知らない」事業者が多数を占めている現状の中、ましてや消費者には全く浸透しておらず、認識もまるで深まっていないことは明らかです。


市民益を守るのが自治体の責務

こうした状態でインボイス制度を強行することは大きな混乱を招くと同時に、コロナ禍、物価高騰の中、必死に営業と生活を続けようとしている事業者に致命的な打撃を与え、地域経済をさらに崩壊させる事態となることは明白です。

こうした状況を踏まえ、住民の暮らし、地域経済、地方行政にも深刻な打撃となるインボイス制度導入の延期の必要性を強く求めることを主張し、請願書を提出しました。

議会はまともにとりあわず

委員会では、この日5本出された請願はいずれもほぼ審議ないままに継続審議(事実上の棚上げ)。

本会議では、インボイス延期の広島民商の意向を汲んだ内容で提出してくれた日本共産党の意見書は否決。反対した自民党議員からは、岸田首相のお膝元から国の制度に反対する案は出せないという声が出ていました。


自民党などの代替え案として、10月導入を円滑にするため、相談窓口の強化や費用助成、周知・広報強化などを盛り込んだ意見書が採択されました。小規模業者の実情やインボイス制度の複雑さ、周知の不十分さを理解しながらも、延期の声を上げられない政党とはいかなるものなのかと疑問を持ちます。政党にとらわれず、市民生活を第一に考え、いい案には協力する議会運営を強く望む次第です。

青年部主催 ゴルフコンペ

広島民商青年部主催《第二回ゴルフコンペ》を6月25日(日)東広島カントリークラブで開催し、15名の参加が参加しました。

毎年恒例となってきた青年部のゴルフコンぺ。流川支部から今年新たに理事に就任された佐々木恭平さん(飲食)や、今年入会された新会員の方、前回参加した会員から誘われて初めて参加された方もおり、新たな顔ぶれが増えました。初参加の方も交流が進むようにグループ分けを考えてプレースタート。

天候も良く、それぞれ楽しく夏のゴルフを満喫しました。

昼食はグループでゆっくり交流。プレー中は前後のグループとも懇親をしっかり深めました。

最後のミーティングではすっかり打ち解け合い、初めての参加者も、みなさん笑顔いっぱいでした。

「日焼けしたけど、夏のゴルフもいいね!」「新しい人が来てくれると嬉しい!」「次はいつするんかね?」「青年部は交流会とか楽しいことたくさんしとるから、また参加してみてね!」など、明るい会話が飛び交いました。


佐竹亮次青年部長(建設)から「広島民商は、13年連続会員増勢目指しているので、事業している知り合いなどいたらぜひ民商を紹介してください。青年部は必ず楽しい企画が盛りだくさんです。青年部にも必ず入部するよう声掛けをお願いします!県青協でも県内の民商会員が集まっての一泊学習会や、ゴルフコンペなどもあります。いろんな出会いがあるので、お誘い合わせの上ぜひ参加してください」と閉会の挨拶で終了しました。

帰り際「入会しそうな人がいたら、民商の入会届など入ってるのでこれを渡してね!」と広島民商ファイルで入会セット一式を手渡し。


青年部ゴルフコンペをきっかけに、広島民商の輪が広がっていく予感。SNSも活用しながら、引き続き楽しい企画を季節ごとに開催していきます。

直近では、県の青年部主催で「1泊学習&交流会in宮島」を左記の日程で企画中です。初日は海でレジャーやBBQを楽しみながら交流。翌日の学習会ではインボイスや助成金・補助金について学習します。経営者仲間と交流しながら自身の経営のヒントも得られる青年部の活動に是非ご参加下さい!

広島民主商工会第69回定期総会

6月18日(日)、中区の広島YMCAで、広島民主商工会の第69回定期総会を開催し、代議員・評議員合わせて約140名が参加しました。

総会では、今年度の活動方針、決算、予算、役員に加え、インボイス制度反対の特別決議を全員一致で承認しました。

今年度の方針メインテーマは「活」~集まることを力にして~をサブテーマに決め、運動していきます。

主催者あいさつ(要約)

      


広島民主商工会 鳥越満昭会長

 

この4年間、私たち中小事業者の営業と生活は新型コロナに苦しめられ続けました。ようやく今年5月に分類が変更になったことで、コロナ前の状況を取り戻しつつあります。

しかし、この4年間で多くの人たちの生活習慣は様変わりしました。私の流川の店舗も、コロナ前の状態にもどる気配は全く感じられません。

そして、いま私たちの営業を最も圧迫しているのが異常な物価高騰、そしてエネルギー高騰です。

「油が倍になった」「電気代が10万の大台を超えた」「仕入れはあがるのに価格に上乗せする勇気がない」など厳しい声があちこちで上がっています。

こうした苦境に立つ私たち事業者をさらに苦しめようとしているのが、消費税のインボイス制度導入です。いまだインボイスとはなにか?という周知が不十分なまま10月を迎えれば、大混乱となることが予想されます。

 私たち広島民商は「中小業者の営業と生活、諸権利を守り、社会的・経済的地位の向上をはかること」を目的としています。道理ある要求で仲間と共に運動することでどんな困難も乗り越えることが出来ます。つぶされるわけにはいきません。

私たち中小業者の営業と生活を破壊する消費税増税にインボイス制度導入に断固として反対する。私たち民商にはこうした譲ることのできない要求や思いがあります。

「集まって相談し、営業と生活を守る」「仲間の中から一人の犠牲者も出さない」そうした取り組みがいま本当に重要です。

地域で商売し、雇用を守り、社会に貢献する。私たち中小業者はそこで商売をするだけで社会貢献をしています。ここに確信を持ち、そうした私たち中小業者が集まる、この広島民商を一緒に強く大きくしていきましょう!

広島民商の組織が大きくなることが私たち自身の要求を実現する大きな力になります。


総会方針 方針検討委員会 堺卓也委員長

コロナ明け1年目として、中小業者が活き活きと活躍できる社会を目指し、「活」~集まることを力にして~を方針テーマにすることになりました。「活」には「勢いよく動く・いきいきとしている」という意味があります。インボイス中止・延期など、中小業者の要求を通すため、様々な行事の企画、集まりやすいブロック体制の確立、民商組織の拡大等に取り組んでいきましょう!

今週号で総会方針をお届けします!

ぜひ目を通してもらい広島民商の運動にご参加ください。

決算・予算について

決算は、収入全体で前期比約170万円下回りました。減収の大きな要因は入会金無料キャンペーンによる入会金の減等。支出については、情勢が少しずつコロナ前に回復し、定期総会、新年会等の開催することで増加。最終的には約200万円の剰余となり修繕及び運動資金へ積み立てました

予算は物価高での事務所費、雇用を見込んでの人事費等の予算を増やしています。

役員について

 今年度の本部役員は、三役13名、常任理事29名、理事43名が推薦通り承認となりました。

総会方針学習交流会

総会後は、同じ会場で引き続き総会方針学習交流会を開催。

入会して良かった体験談や、インボイスにまつわる寸劇で学習交流をしました。


入会して良かった!

東広島支部

山口岳司さん(介護事業)

東広島市でヘルパーやケアマネージャー、介護タクシーなどの介護事業を行っております。家族と数人の従業員で運営しています。

規模は小さくても介護事業は法人で行わないといけません。私は何でも自分の力でやってみたいと思う性格ですので、ネットで調べ、法人の登記、介護事業の許認可も自分で行いました。

しかし、確定申告や日々の帳簿の記帳は全くの素人で、勘定科目が何かすら理解ができず、初年度は税理士さんにお願いをすることにしました。ですが、顧問料が非常に高く、税理士のために働いているのかと思うくらい、苦しかったと記憶しています。また、領収書や売り上げなどの資料も手元に残らず、会社の経営がどうなっているのかもよく分からない状態で、心細く悩ましい状態でした。

そんな時に、知人から、民商があることを教えてもらい、早速広島民商に問い合わせて入会。

基本的な記帳の仕方や法人の決算、申告の方法を教えて頂きました。まだまだ理解不足ではありますが、日々の記帳や税金の節約ができるようになりました。

税金についての学習会、総会や懇談会での情報交換、労働保険事務の代行、また民商共済会による自身の健康状態の確認、土地の贈与についての無料法律相談、コロナ禍での「こいこいチケット」への参加など、民商を最大限に活用させて頂いております。

介護業界は他の業界と比較すると、特殊な業界です。一般的に価格を決めるのは売り手と買い手がおり、需要と供給のバランスによって決まるものですが、介護業界は国が価格を決めております。

改定は3年に1回です。その上、定期的に税務調査のような行政による厳しい指導もあります。

コロナが来ようが、最低賃金が上がろうが、物価が上がろうが低いと言われている介護業界の報酬は価格は固定されたままです。

民商に入られていらっしゃる皆さんと一緒にこの苦境を乗り越えて参りたいと考えております。

ものづくり共和国

広島民商は、6月10・11日に開催されたフラワーフェスティバルに「ものづくり共和国」として出店しました。コロナで4年ぶり、サミットで時期をずらしての開催でしたが、公表された2日間の人出は160万人。民商のブースにも大勢の人が訪れました。

今回は木工で本棚・貯金箱・ベンチなどを作成。その他、丸太切り、割箸鉄砲、杉うちわの色塗り、生活に役立つロープワークなども実施。用意した材料がほぼなくなる程の大盛況でした。普段使うことのないトンカチやノコギリを体験できるため「子どもの良い体験になった」「年配の職人さんと交流できて良かった」などと親御さんからも大好評。

民商宣伝の紙のうちわも配布し、それを見た方かた問い合わせがあるなど早速宣伝効果も出ていました。

当日のスタッフ、準備、片付けなどボランティアで参加頂いたみなさん、ありがとうございました。


来場者へのアンケート結果(アンケート回収総数 386通)

★遊んでみて            

・楽しかった364  ・ふつう13  ・もう少し2

★次回は?

・来年も来たい272 ・できれば来る97 ・わからない16

★料金設定

・高い2 ・普通249 ・安い131

★ものづくり共和国について

・知っていた81 ・知らなかった281 ・毎年楽しみにしている4

★広島民商について

・よく知っている39 ・名前は聞いたことある168

・知らなかった179  (半分以上の方に認知されています)

★民商のCMについて

・見たことがある111 (印象:良い34 普通77 良くない0) 

・見たことがない274 (3割の方が見たことあり)

★感想・気づきなど

・子どもが楽しそうだった

・普段できない貴重な体験ができた

・子どもの自主性を尊重して作らせるのが良かった。

・年配の職人さんと世代交流ができて良かった。

・木を使った体験が良かった。杉の香りに癒された。

・スタッフが多く、列もなく行えて良かった。

・親切・フレンドリーで良かった。

中小業者支援策を!広島県商工労働局へ要請・懇談

県内民商の集合体「広島県商工団体連合会(県連)」は、広島県の中小企業支援団体に認定されており、年に数回、県と懇談の機会設けています。その一環として、5月30日に商工労働局へ懇談と要請を行いました。

私たちの営業と生活は異常な物価高騰、エネルギー高騰で大きく圧迫されています。県連の四郎田副会長、寺田事務局長ら3名で「地方創生臨時交付金」を活用した広島県独自の中小業者への支援制度の創設を求めて懇談と要請。商工労働局は新しく着任した藤原課長はじめ、経営革新課長の渡邊課長ら3名が対応しました。

四郎田副会長は「コロナ禍に加え、物価高騰による影響は小規模企業・家族経営者の商売と生活を苦しめています。事業者への支援を強めてもらいたい」と要望書を藤原課長に手渡しました。

藤原課長も「厳しい状況であることは認識している。皆さんからも情報もいただきながら施策にも生かしていきたい。支援制度については検討中であり、支援につなげていきたい」と回答。

約40分程度でしたが互いに交流もしながらの和やかな懇談となりました。

女性パワーで苦境を乗り切ろう!業者婦人決起集会

全国業者婦人決起集会が6月5日(日)東京で開催され、全国から約900人の業者婦人が集まりました。広島県からは15名、広島民商女性部からは島部長と遠地事務局員が参加しました。

決起集会は、業者婦人の地位向上をめざし、国民・中小業者が安心して暮らせる社会の実現に向けて、行動を起こす取り組みです。家族従業者を差別する「所得税法第56条」の廃止、コロナ禍や物価高から事業の維持・再建を図ろうとしている中小業者やフリーランスにとって大問題である「インボイス制度中止・反対」の声を届けようと一致団結しました。

決起集会当日、広島は3つのグループに分かれて広島選出の衆議院議員と参議院議員を訪問。要望書を手に「所得税法第56条廃止」と「消費税減税とインボイス制度の中止・延期」を求める要望書の紹介議員になってほしいとすべての議員控室を回りました。残念ながら議員と直接話ができたグループはありませんでしたが、秘書対応で話を聞いてもらえたところもありました。

午後からは国会周辺の3つの会場からオンラインでの活動交流。各地の婦人部活動の様子を聞くことができ、みなさん「自分たちも頑張ろう!」と元気をもらっていました。

【感想】(己斐支部:島友香)

業者婦人決起集会に社会勉強として中1の娘を連れて参加してきました。大雨の影響で新幹線が運休になった翌日に出発したためダイヤが乱れて大混雑!移動に12時間もかかり大変でしたが、広島からの参加者15名と無事合流しました。

午後の集会では3会場をオンラインで結び全国から集まった各都道府県婦人部団900名で大集会!

活動交流ではコロナ禍で苦しんだ切実な訴えや所得税法第56条廃止採択への議会請願の成果などが報告されました。また、岡山の倉敷民商で税理士法違反容疑で不当に起訴された事務局の禰屋(ねや)さんご本人も来られて7月の裁判への思いと全国民商からの支援御礼をお話しされ、私も会場にいるみなさんも熱い涙に溢れました。

集会後は日比谷公園までのデモ行進。それぞれお揃いのハッピやTシャツ、工夫をこらした団扇や横断幕で賑やか華やかなシュプレヒコールをあげる様子を見て、広島でも扇子やスカーフなどお揃いの小物を用意して議員さんや道行く方にアピールしたい~と次回に向けて構想が膨らみました。

【感想】(事務局:遠地有希子)

初めて議員会館に入り、「大きい!綺麗!」と圧倒されそうになりました。8名の議員室を回りましたが不在や秘書が要望書を受け取って終わりのところが多かったのが残念でしたが、立憲民主党の佐藤公治議員の秘書さんは「聞いております。要望書は本人に必ず渡しますので」と受け取ってくれて好感触でした。

午後からの集会はたくさんの発言を聞けましたが、インボイス制度を考えるフリーランスの会から「夫婦でフリーランスだがインボイス登録事業者になった場合の消費税額試算がものすごい額になってビックリ。子どもを諦める選択肢が頭をよぎって悲しいし悔しい」、「経理・事務・営業・広報などを一手に引き受ける業者婦人はすごい能力を持っている。その働きぶりに対して年間86万円しか認めない所得税法第56条を認めている国は間違っている」という発言がとても印象に残りました。他にも全商連青年部部長の「56条で後継者などその他の家族に対して50万円しか働きぶりを認めないのも死活問題。普通に考えて事業を継ごうとは思えないしみんな外に働きに出てしまいますよね」などなど、本当にそうだ~!と思う発言ばかりでした。集会を通じて婦人部はやっぱり元気だなと改めて感じられて嬉しくなりました。

自主申告の権利を守ろう!オンラインでシンポジウム

5月24日(水)全商連など7団体の呼びかけで、第2回「自主申告運動の擁護・発展をめざすシンポジウム」が開催されました。

このシンポジウムはこの3月に可決した「税務相談停止命令制度(左記)」によって国・税務署が納税者同士の相談活動や自主申告運動に不当に介入し、納税者の権利を脅かす可能性がある事から、緊急に開かれているものです。

今回は全国372カ所からオンライン接続があり、民商をはじめ多くの団体にとって今後の活動に関わる大きな問題意識を持っている事がうかがえました。

初めに税理士の浦野広明さんが「自主申告運動の視点」から法律を解説。クロヨン宣伝での分断に象徴される納税者運動への弾圧に対し、憲法に保障された権利や税務運営方針などを踏まえた視点を持つ事が必要と話されました。

続いて自由法曹団・西田弁護士、TCフォーラム事務局長・平石弁護士、東京税経新人会会長・大矢税理士と、全商連・中山常任理事が、それぞれの視点から問題点と行動の提起をされました。

「本来国民の為である税理士法が国税当局に都合の良いものに変えられ、弾圧にも利用されている」「先進国と比べ不当に制限されている日本の税務相談に対し、納税者権利憲章の早期制定が必要」「相談できる相手がいない業者の間で横行する不当調査や徴収に対し、納税者の権利を知らせ、ひるまずに自主申告運動に磨きをかけよう」といった問題点などを共有し、連帯を強めたシンポジウムとなりました。

ようこそ民商へ!新しい仲間を歓迎!

広島民商では新しく入会された方に「民商をしっかり知ってもらって、しっかり活用してもらおう!」と定期的に「新入会員歓迎会」を開催しています。

今月は5月26日に開催し、最近新しく入会された会員さん2名に加え、紹介者の方、役員・事務局員合わせて10名の参加で行いました。

冒頭は宮本副会長の開会あいさつからスタート。宮本副会長は自らが入会した経緯にふれながら、民商とどうかかわってきたか、そして現在副会長という役目でなぜ頑張っていられるかを熱く訴えます。

続いて恒例となっている「映像で見る広島民商」を参加者で鑑賞。少し内容が旧くなってきましたが、「民商とは何か?」をはじめ、これまで広島民商が取り組んできたイベントや交渉の様子がバッチリと表現されている優れものです。広島県連全体で行っているテレビコマーシャルも2年を迎え、テレビで民商を見たという人も増えてきています。こうしたコマーシャルをはじめ、県や市との交渉や懇談などの様子もテレビニュースで取り上げられており、新しい会員さんも感心した様子で観られました。

第一部の締めは恒例の四郎田組織建設委員長から広島民商の運動に特化した訴えと、平野共済会理事長から共済会の魅力についてが縦横に語られました。

硬い話はここまでで、引き続いて懇親会へ突入です。今回はいつもの司会の島女性部長が不在のため、佐藤常任理事のソロ進行でスタート。最初は緊張気味だった新会員さんも佐藤常任理事の絶妙なトーク回しで硬さも取れ、自己紹介をしながらたっぷり交流していきます。いつもは遠慮の塊となる大皿オードブルを、今回から個人用としたことで、食事もしっかり進みながらアルコールも同時に進んでいきます。

紹介者として参加された土佐岡常任理事は、乾杯の大役に加え軽妙なトークで場を盛り上げ、既に組織建設のメンバー。しっかり懇談した後は、民商の定期総会へも案内を行い大満足で終了しました。

参加した新入会員からは「民商の事がよく分かったし、知り合いもできて楽しかった」などの感想が寄せられました。

民商の活動は多岐に渡っており、長く会に在籍しているのに「こんな相談もできたの?」という方がいるのも現状。最初に活動内容を知っておけば民商を有効に活用できます。新会員歓迎会は2か月に1回行っています。新入会の時に都合がつかなかったベテラン会員さんの参加もOKです。次回は7月の予定ですので是非ご参加ください。


一般の税務調査は「任意調査」と言われるもので、税務署員が「納税者の理解と協力を得ておこなう」ものです。令状がある強制のものとは違います。 任意調査において、納税者が納得できないような調査は、本来あってはならないもの。民商では「税務調査10の心得(納税者 の権利10か条)」などを学びながら、仲間が立会うなど協力し合って、自信を持って調査に対応できるようにしています

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